
杜の街プラザ2 階にあるパブリックアートラウンジ「Le Metté Adeline (ルメテ アデリン)」
杜の街のシンボルとなるアート、杜の街の空間デザイン
本ラウンジでは、今後の活躍が期待される若手アーティストを領域横断的に紹介しさまざまな人々を結びつけていきます。地元である瀬戸内で活躍するアーティストを発掘し、国内外へ向けて広く発信することで、岡山の芸術文化を育成していきます。 また、アートに特化したパブリックスペースとして、職・住・商があつまる杜の街の魅力を活かしながら、作品たちが地域の生活へゆるやかににじみ出ていくような空間をデザインしました。
アートラウンジのデザイン(および初回展示のアートディレクション)は、名和晃平が主宰する Sandwich が担当。
ART LOUNGE PROJECT #6
2025年5月20日(火)〜 9月15日(月)
出展作家:
•品川 美香
•八嶋 洋平
•白石 効栽
•寺尾 瑠生
•菅野 歩美
•藤本 純輝
•安田 知司
「ART LOUNGE PROJECT #6:NOT QUITE HERE, NOT QUITE THERE」は、現代日本のアーティストたちによるグループ展です。
『ノット・クワイト・ヒア、ノット・クワイト・ゼア(Not Quite Here, Not Quite There)』は、創造の中間にある曖昧で流動的な空間を探る展覧会です。確かな答えに頼るのではなく、アーティストは内なる探求心に導かれながら、まだ形になりきらない何かを求めて歩み続けます。「ここ」でも「そこ」でもない——けれど、たしかに何かへと向かっている。
参加アーティストは、菅野歩美、品川美香、白石効栽、寺尾瑠生、藤本純輝、八嶋洋平、安田知司の7名。絵画、コラージュ、映像といった作品を通して、それぞれが「何かを掴み取ろうとする」創作のプロセスを静かに浮かび上がらせます。そこには、場所や気配、記憶、感情といった目に見えないものを形にしようとする試みが宿っています。
この展覧会で示されるのは、完成や到達点ではなく、その先を目指す「動き」そのもの。全てが言葉になるわけではない世界の輪郭に、私たちの視線と感覚がそっと触れる機会となるでしょう。
アート作品を観る
※Le Metté Adeline(ルメテ アデリン) のサイトにリンクします
Le Metté Adeline空間デザイン Sandwich Inc.

名和 晃平
Sandwich Inc. 代表/彫刻家/京都芸術大学教授
プロフィール
1975 年生まれ。京都を拠点に活動。2003 年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。2009 年「Sandwich」を創設。
名和氏は、感覚に接続するインターフェイスとして、彫刻の「表皮」に着目し、セル ( 細胞・粒 ) という概念を機軸として、2002 年に情報化時代を象徴する「PixCell」を発表。生命と宇宙、感性とテクノロジーの関係をテーマに、重力で描くペインティング「Direction」やシリコーンオイルが空間に降り注ぐ「Force」、液面に現れる泡とグリッドの「Biomatrix」、そして泡そのものが巨大なボリュームに成長する「Foam」など、彫刻の定義を柔軟に解釈し、鑑賞者に素材の物性がひらかれてくるような知覚体験を生み出してきた。
近年では、アートパビリオン「洸庭」など、建築のプロジェクトも手がける。2015 年以降、ベルギーの振付家/ダンサーのダミアン・ジャレとの協働によるパフォーマンス作品「VESSEL」を国内外で公演中。2018 年にフランス・ルーヴル美術館 ピラミッド内にて彫刻作品「Throne」を特別展示。