杜の街プラザ2 階にあるパブリックアートラウンジ「Le Metté Adeline ( ルメテ アデリン)」

杜の街プラザ2 階にあるパブリックアートラウンジ「Le Metté Adeline ( ルメテ アデリン)」

杜の街のシンボルとなるアート、杜の街の空間デザイン

本ラウンジでは、今後の活躍が期待される若手アーティストを領域横断的に紹介しさまざまな人々を結びつけていきます。地元である瀬戸内で活躍するアーティストを発掘し、国内外へ向けて広く発信することで、岡山の芸術文化を育成していきます。 また、アートに特化したパブリックスペースとして、職・住・商があつまる杜の街の魅力を活かしながら、作品たちが地域の生活へゆるやかににじみ出ていくような空間をデザインしました。
アートラウンジのデザイン及びアートディレクションは、名和晃平がディレクターを務めるSandwich が担当。さらにオープン記念プロジェクトとして、Sandwich企画による若手アーティストたちの作品展示が開催されます。地域とアートの新たな可能性を模索する空間がいま、動き始めます。

Art Lounge project #4 - inner vision 2024.03.20 - 07.21


「Art Lounge project #4 - inner vision」(インナー・ビジョン、内なる視界)は、アーティストの目を通して自己を見つめ直す旅への招待状でございます。
2024年3月20日から7月21日まで開催されるこの展覧会では、人物描写を通して芸術家たちの内なる世界を探ります。 スケッチから写実的な絵画まで、さまざまなアートをお楽しみいただけます。
本展にご参加いただくアーティストは、シェイドリン・エレン(SHEIDLIN ELLEN)、羅 展鵬(LO CHAN PENG)、王 子駿(ZIJUN WANG)、三輪 瑛士(EIJI MIWA)、松永 瑠利子(RURIKO MATSUNAGA)、石塚 ちえ(CHIE ISHIZUKA)、ルメテ・アデリン(ADELINE LE METTE)、世界各国から集結いたします。
彼らの作品は、多様な文化や個性を鮮やかに映し出し、様々な視点から人間の姿を捉えております。ペインティングやデジタルアートなど、異なるメディウムを通して、彼らは私たちを彼らの世界へと導き、アート初心者から愛好家までが共有できる体験を提供してくれます。
この特別展が、新たな発見とインスピレーションの源となることを願っております。

ELLEN SHEIDLIN シェイドリン エレン
1995年生まれ、ロシア出身。写真や映像、彫刻や絵画を通じて活動するマルチメディアアーティスト。SNSを主要な活動の場とし、インターネット美学と神話的なイメージを融合させた独自のスタイルで知られています。彼女はデジタルとフィジカル、夢と現実が交錯する「シュルバーチャリズム」を構築し、人間の多面性を探求しています。世界の主要都市で展覧会を開催しており、メインのInstagramアカウントは430万人以上のフォロワーを持っています。さらにナイキ、エスティローダー、モンクレール、バカルディ、BMW、ロレアル、コカ・コーラなど企業とのコラボレーションも幅広く手がけており、数多くの作品が制作されています。

LO CHAN PENG 羅 展鵬
1983年台湾生まれ。中国文化大学芸術学部美術学科卒業、国立台湾師範大学美術学部修士課程。2011年ベルリン、2013年ロサンゼルス、ESMoA (エルセグンド美術館)にてアーティストインレジデンス。台湾をはじめ欧米での展覧会も多く重ねており、日本国内でもアートフェアやグループ展など活躍の幅を広げています。ホキ美術館(千葉・日本)、ESMoAコンテンポラリーアートミュージアム(LA・アメリカ)、国立台湾美術館(台中・台湾)他、多数の美術館に作品が収蔵されています。

ZIJUN WANG 王 子駿
1990年福建省生まれ。21歳で日本に留学、2022年広島市立大学大学院博士後期課程修了、博士号(芸術)取得。現在は広島市立大学で協力研究員として活動する一方、令和日中文化芸術交流協会のアートディレクターを務めています。主な個展に「別の世界 Another world」(2020年、ギャラリーG/広島)、「羽化 -箔の美しさ-」(2022年、Lapis Gallery /広島)などがあり、2025年には日本橋三越での個展開催が予定されています。受賞歴には、国立病院機構呉医療センター芸術賞・優秀賞(2016年)、広島平和文化センター奨学金(2016年)、清風会芸術奨励賞(2016年)などがあり、その芸術活動は幅広く認められています。

EIJI MIWA 三輪 瑛士
1993年生まれ、愛知県名古屋市出身。2018年金沢美術工芸大学大学院絵画専攻修了、2021年同大学院博士課程満期退学。彼のアートは、「見たものを見えたままに描く」ことから始まり、現在は視覚情報の受容と処理過程、現代技術を用いた観察の拡張、観察者と情報の“距離”に焦点を当てています。早くから才能を認められ、2013年佐藤太清賞公募美術展特選、2015年第101回光風会展初入選他、その後も多数の賞を受賞し、高く評価されています。個展やグループ展・アートフェアにも積極的に参加し、2011年のBUNKI展から現在に至るまで、国内外で広く注目を集めています。

RURIKO MATSUNAGA 松永 瑠利子
1990年生まれ、熊本県出身。2013年広島市立大学芸術学部油画専攻卒業、2013-2021年NPO法人噴火湾アートビレッジ野田・永山塾現代写実絵画研究コース研究生。主な個展に「Prism」(2023年、Gallery Suchi /東京)、「-face to face-」(2021年、Gallery suchi /東京)があり、グループ展には「写実絵画のさきがけ4」(2023年)や「RUBICON REBOOT 5」(2023年)などがあります。作品はホキ美術館に所蔵され、複数の公募展で入選しています。松永のアートは、深い感受性と細やかな表現で注目を集めています。

CHIE ISHIZUKA 石塚 ちえ
倉敷芸術大学卒業。 「幼少期の自分と現在の自分との齟齬を表現しております」というテーマを持っています。彼女は絵画を中心に活動しており、複数のグループ展に参加してきました。 2021年には、自身初の個展も開催しました。石塚ちえは、個人の内面と時間の流れに焦点を当てた作品を通じて、観察者に深い共感と考察のきっかけを提供しています。

ADELINE LE METTE ルメテ アデリン 1990年生まれ、フランス出身。本ラウンジの代表をつとめるルメテ アデリンは広島を拠点に活動しています。2013年に交換留学で来日して以来、11年間日本に滞在し、その地で活動を続けています。広島市立大学芸術学部で油絵を専攻した後、2018年には若手作家の登竜門として知られる「シェル美術賞(現在のIdemitsu Art Award)」に入選しました。修士修了後の2020年11月には日本と世界をつなぐことを目的としたアートギャラリー「L GALLERY」を立ち上げ、多角的なアプローチで広島のアートシーンの活性化に挑戦しています。2023年には広島三越での初個展がありました。

展示作品を3Dバーチャルギャラリーでご覧いただけます。

アート作品を観る

※Le Metté Adeline(ルメテ アデリン) のサイトにリンクします

作家紹介

彫刻家 名和 晃平 Sandwich Inc. 代表/京都芸術大学教授
彫刻家
名和 晃平

Sandwich Inc. 代表/京都芸術大学教授

プロフィール

1975 年生まれ。京都を拠点に活動。2003 年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。2009 年「Sandwich」を創設。
名和氏は、感覚に接続するインターフェイスとして、彫刻の「表皮」に着目し、セル ( 細胞・粒 ) という概念を機軸として、2002 年に情報化時代を象徴する「PixCell」を発表。生命と宇宙、感性とテクノロジーの関係をテーマに、重力で描くペインティング「Direction」やシリコーンオイルが空間に降り注ぐ「Force」、液面に現れる泡とグリッドの「Biomatrix」、そして泡そのものが巨大なボリュームに成長する「Foam」など、彫刻の定義を柔軟に解釈し、鑑賞者に素材の物性がひらかれてくるような知覚体験を生み出してきた。
近年では、アートパビリオン「洸庭」など、建築のプロジェクトも手がける。2015 年以降、ベルギーの振付家/ダンサーのダミアン・ジャレとの協働によるパフォーマンス作品「VESSEL」を国内外で公演中。2018 年にフランス・ルーヴル美術館 ピラミッド内にて彫刻作品「Throne」を特別展示。